好きのおもさ
「早く帰りたいって思ってる人は、おまえだけだぞ.
ほら見てよ.みんな楽しそうに話してるじゃねぇか」
だけど彼は急いでくれない.
でもラッキーなことに、先生は言ってくれた.
「そろそろ席に着け~!
まだ荷物の整頓を終えてない人もいるが、それはHRが終わったら続けて下さい.
ではこれからHRを始めます」
先生の言葉にみんなが席に着いた.
そして一学期最後のHRが始まった.
「以上です!
これで1学期最後のHRを終わります.
皆さん、ほどほどに夏休みを楽しんで下さい!」
10分くらいで先生の話は終わった.
まぁまずまずな所かな.
先生が教室から出て行くと、生徒たちの笑顔が増えた.
私は席から立ち、カバンを肩にかけた.
その時.
「ねぇ加奈ちゃん!
水曜日、本当に大丈夫?」