好きのおもさ
story 5
ようやく夏休みになり、私は優雅に過ごしていた.
あっという間に水曜日になり、私は遊びに出かけなければならなかった.
正直憂鬱.
ばっくれるのもありかもしれないけど、いくらなんでもそんなことしたら悪いな.
それに事故に遭ったんじゃないかって、心配されるかもしれないし.
宇川くん私の家知ってるから、来るかもしれないし.
嫌味を言いに.
だから今、ちゃんと準備をしている.
待ち合わせ場所はそのままカラオケに.
一度しか通ったことのない場所にそれがあるから、正直着けるか不安.
普段寄り道しないし、休日もバイト以外は家にいるし.
あ、夏休みのバイトは好きな時に出勤すればいいって.
店長が優しいから、私の用件に合わせてくれる.
こんないいバイトなんて、滅多にない.
待ち合わせ時間に、5分遅刻中ーー
どこにあるのか忘れ、右往左往している.
うろ覚えの記憶を必死に、思い出そうとする.
曲がり角を曲がると、カラオケが見えた.
ん?
案外近くにあるカラオケに、驚いた.