(短編)君に微熱
とは言っても、もうどうしようもない。
終わった。
机の上の課題の山に顔を埋める。
雅のあの感じ、すごい怒ってたよな。
瞳も、俺の見間違いじゃなければ、悲しそうだった、と思う。
本当に、
これで良かった?
ピンポーン
ピンポーン
それから、どれほどの時間が経ったのか俺は知らないけれど、部屋の呼び鈴が鳴った。
こんな時間に、誰だ?
こたつからでて、ドアの覗き穴を覗く。
真っ暗だ。
手で塞がれているからなのか、外が本当にくらいからなのか分からないけど
真っ暗だ。