(短編)君に微熱
望月 雅
(雅side)
先週、和泉から電話があった。
主な内容は瞳と三人で飲まないかという誘いと、あとは、提出すべきレポートの話。
少しは回りくどい切り出し方をしてもいいと思うのだが、なに食わぬ口調で「来るよね?」と言って退けるから、断れなくなる。
そんなところが、和泉の良さなんだけど。
どうせ、瞳が和泉に頼んだんだろう。
もういい加減そういうの、やめてほしいのに。