うさぎさんうさぎさん
「何?話聞いてくれるっての?」
こっちをずっと見ているうさぎに冗談紛いに問いかけると、うさぎは頭を上下に振った。
「私彼氏に浮気されたのー、女子高生とさあ!だから誕生日なのに一人で遊園地よ」
うさぎの言葉に甘えて、私はポツポツと話し出す。
うさぎは無言で、だけどちゃんと話を聞いてくれてる。
はは、変な話ね。
私はもう一つ缶ジュースを買ってきて、ドカンと座る。
開けるとプッシュと音を立てた。
「やっぱ若いのがいいのかしらねぇ、私なんておばさんだし」
次は、うさぎはぶんぶんと横に首を振った。
「何?私でもまだまだいけるって言うの?もうすぐアラサーよ?」
ごくごくとシュワシュワな液体を体の中に流し込んだ。