危険男子が仕えた姫
てか、私可愛くないし?

そんなへったくそなお世辞言ったって意味ねぇっつーの。

ぁ、うちの自己紹介まだだったよね。

んじゃ今からするよ。

如月 亜理紗-kisaragi arisa-
・運動神経抜群(本人自覚無し)

・容姿端麗(本人自覚無し)

・武芸系完璧

・花崎女学園に通っている(現在)


「…りさっ、ありさっ…亜理紗っ!」

気安く名前呼ばないでくれる?

でも私は…、
「ぁっ、ごめんごめんっ!彼氏のこと考えてたぁ~♡」

本当は彼氏なんて、いないのにね。
やっぱり私は平気で嘘をつき、本当の私を隠す

…臆病者。





「亜理紗ぁ~、一緒帰ろっ!」

はぁ~またか…。

誰とも帰りたくねぇっつーのに…。

「ごっめぇーん!今日用事あるんだぁ~…。」

あからさまに、残念そうに言うと…

「ううんっ!大丈夫だぞっ!いいな~亜理紗ん家はお金持ちでぇ」

噂を信じ、残念そうに嘘をつく私を信じる大馬鹿者。

「ぅ~ん。でもなぁ、亜理紗誘って合コンでも行こうとしてたけど・・・、行けないならしょうがないねぇ。また今度いこっ!」

誰がお前と行くか。

ぶっさいくなお前についってっても意味ないし。

お前は馬鹿だな。

「んじゃ、亜理紗ばいばぁ~い♡」

早く帰れ。

「ばいばいっ!」

疲れた。
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