危険男子が仕えた姫
でも、散歩って言ったってどこ行こうかな。


しばらくぶらぶら歩いていると、


「ねぇねぇ、一緒に遊ばない?」


と、後ろから聞こえてきた。


あぁ、超えかけられた人可哀想。
お気の毒に。


「聞いてるの?」


肩を叩かれてようやく自分が声をかけられている事に気が付いた。

あ、私に話しかけられてんの?

うわ、めっちゃ私可哀想。

どうやって逃げようかな。

と、自分の世界に入っていると、

「おい、聞いてるのかよ?」


るさいなぁ。

黙れよ、お前なんかに構ってる時間なんてねぇんだけど。


「あ``ぁ?」

何凄んでんの。

はぁ・・・、めっちゃ迷惑。


「おい、さっきから聞いてれば調子こいてんじゃねぇぞ、女だからって容赦しねぇからな!?」

なんでいった事わかんの?

エスパーかよ、お前。


「なっ、エスパーじゃねぇよ!お前口から駄々漏れなんだよ!」


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