【短編】愛死テル
第三話
「……恵?理恵?」
「…え?あ、ケン。おかえり」
ケンの帰宅にすら気づかず、ぼんやりと窓から外を眺めていた私は我にかえり、流れ出ていた涙を拭った
「…泣いてたのか?」
「ううん。――じゃなくて……泣いてた」
「…そっか…」
どこか暗い影を残したままそう言ったケンが、そっと寝室へと消えた
「…え?あ、ケン。おかえり」
ケンの帰宅にすら気づかず、ぼんやりと窓から外を眺めていた私は我にかえり、流れ出ていた涙を拭った
「…泣いてたのか?」
「ううん。――じゃなくて……泣いてた」
「…そっか…」
どこか暗い影を残したままそう言ったケンが、そっと寝室へと消えた