【短編】愛死テル
降り頻る雨のせいか、日の光がさえぎられた空の下、私はまだ、今確かに生きている



窓から見上げる空に、私は何故か、安心感を覚えた



今過ぎているこの時間を、同じように共有して生きている人達がいる



…それに、意味はない



不安や恐怖を隠すために、必死に私達が刻みこむ温もりの記憶も、やがていつかは恐怖に負ける



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