恋愛ポイントカード
げっ!
で、でも!私に彼氏なんていないしお母さんにコイツを紹介したこともない!
「ねぇお母さん!私『それでは行きますね』
いきなりあいつは私の手首をつかんで私のお母さんに一礼してから嫌がる私をよそに歩き出した。
「ちょ…ちょっと!離してよ!」
それでもアイツは無視。
「なにか困ったことがあったらいつでも相談するのよ〜!」
お母さんが明るい口調で言う。
お母さん!困ったこと大アリだよ!
「お母さん!『バタンッ』
気づいた時にはもう、近くの車に乗せられて時すでに遅し。
うわーん!最悪だぁ!
泣きそうになりながら俯いていると、アイツが話しかけてきた。
「俺のせいにするなよ。全部、あの爺さんがやったことだからな」
爺さん?あの着物の人だよね。
夢だったかもしれないけど、あの神様だよね。
もう面倒くさいから信じよう。
私の推測だと、おそらくあのお爺さんがお母さんの記憶を変えたんだな。