ノリで付き合ってしまいました【企画】
「行くか」


五十嵐くんが、一言そう言って歩きだす。


とりあえず後を追いかけ、となりを歩いていると、、五十嵐くんがフッと笑った。


「あ~、やっとゆっくり話せる」


……えっ?






今日一日、五十嵐くんはずっとムスッとしていた気がする。


だけど今は、なんだか柔らかい表情を浮かべている。


「アイツら、しゃべりすぎ。うるせ~から、俺らがしゃべる隙ないし」


「そっ、そうだね」


言われてみれば、麗ちゃんと熊田くんに押されっぱなしだった感はある。


< 21 / 46 >

この作品をシェア

pagetop