Heat haze〜陽炎〜
「なんか、この前と感じ変わったな?」


モト兄が私を見つめる
何千というファンを魅了する人の瞳に写る私…


「そ、そうかな?
ライブってどんなカッコすれば良いか分からなくて。」


恥ずかしくて視線が泳ぐ


「いいんじゃない。似合ってるよ。」


笑った時に見えた八重歯…

変わってない
私がずっと見ていた笑顔


「えへへ…。」


嬉しくて自然と笑顔になる

「これから、打ち上げなんだけど…来る?」


「え?」


突然の誘いに戸惑う

「打ち上げって関係者の人だけじゃないの?」


ぽくっ
とペットボトルを私の頭においた


「りょうは、俺の関係者でしょ。」

カァァァっと頬が熱くなった

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