Heat haze〜陽炎〜
「いや、なんか欲しい音と違うんですよ。
もっと、高く深くコイツは歌えると思うんですけど。」
冷静で
でも情熱的な口調
自分の音楽にたいして
きっと
モト兄は愛情をたくさん注いでいるんだろう
私はそんな二人を尻目に店の中を見渡した
楽器や音楽雑誌、音響機械どれも
私とは無縁のモノばかりが並んでいる
その中で
ガラスのグラスに入った
光輝く三角形の小さなモノを見つけた
小さなクリスタルがついていて半透明なそれを引き立たせてる
「キレー…。」
思わずでたことば
二人が私の方に視線を向けた
「モト兄、これなに?」
私の近くに来るモト兄
肩が触れそうな距離
胸が苦しい
「ギターのピックだよ。」
「ピック?」
不思議そうに首をかしげる私にモト兄はズボンのポケットから同じ形をしたモノを出した
「ギターを弾くときはこれで弦を弾くんだよ。
ほとんどがプラスチックで今じゃ、いろいろなデザインも大きさもあるよ。」
モト兄の持っていたものはグラスの中にあるものよりもシンプルで使い込まれていた
「そのピックは観賞用に作られたもので、実際には使えないんだよ。」
店の主人が言う
「そうなんですかぁ。」
視線をピックにもどして
私はずっと輝きに見入っていた
もっと、高く深くコイツは歌えると思うんですけど。」
冷静で
でも情熱的な口調
自分の音楽にたいして
きっと
モト兄は愛情をたくさん注いでいるんだろう
私はそんな二人を尻目に店の中を見渡した
楽器や音楽雑誌、音響機械どれも
私とは無縁のモノばかりが並んでいる
その中で
ガラスのグラスに入った
光輝く三角形の小さなモノを見つけた
小さなクリスタルがついていて半透明なそれを引き立たせてる
「キレー…。」
思わずでたことば
二人が私の方に視線を向けた
「モト兄、これなに?」
私の近くに来るモト兄
肩が触れそうな距離
胸が苦しい
「ギターのピックだよ。」
「ピック?」
不思議そうに首をかしげる私にモト兄はズボンのポケットから同じ形をしたモノを出した
「ギターを弾くときはこれで弦を弾くんだよ。
ほとんどがプラスチックで今じゃ、いろいろなデザインも大きさもあるよ。」
モト兄の持っていたものはグラスの中にあるものよりもシンプルで使い込まれていた
「そのピックは観賞用に作られたもので、実際には使えないんだよ。」
店の主人が言う
「そうなんですかぁ。」
視線をピックにもどして
私はずっと輝きに見入っていた