Heat haze〜陽炎〜
『りょう?』


久しぶりに聞くモト兄の声が心を震えさせる


「何?どうしたの?」


平静を装う


『会いたいんだけど…―?』


突然の言葉


戸惑う私


『彼氏いるだろうし無理なら断ってくれてかまわない。ただ、もし会ってくれるなら…家に来てくれないか?』



「あ………。」



いろいろな思いが交差する


でも
気付いたら言っていた


「分かった…行くよ。」



頭よりも体が心がさきに動いた
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