Heat haze〜陽炎〜
たどり着いたのは
先輩の家


「どうしたんだよ。」


向き合うようにテーブルを挟んで座った私たち


私は平静を保つためにわざと明るく振る舞った


「本当になんでもないんです。ただちょっと昔をおもいだして。

でも、もう大丈夫です。」

そんな私をまっすぐ見つめる先輩


その空気に私のちっぽけな作り笑いは崩れ落ちる
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