Heat haze〜陽炎〜
サークルを休んだりすると先輩と会うのが
今よりも辛くなりそうで


サークルイベントに顔を出した


いつもと変わらない先輩


勇気をもって話しかけたいのに


動けない私


そんな私に先輩が寄ってきた


「おう。
休まず顔を出したこと誉めてやる(笑)」


ニカッと笑う先輩がすごく輝いて大人に見えた


「はい。」


何て言えばいいかわからなくて私も微笑み返す


それを見て先輩が満足そうに微笑んだ


「幸せになれよ。」


そう言って私の前から去る先輩がとても大きく見えて


私はその言葉を噛み締めた


絶対なんて分からない
未来なんて信じられない


だけど
先輩が言ってくれた言葉

汚さないように


忘れない











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