ひまわり




「よっ♪みきちゃん♪それと、、実彩子ちゃんはじめまして!」

ナオキわいつもの子供っぽい笑顔で右手をあげたあと軽く頭を下げた。



…やっぱり。やっぱりそうだ。


間違いない。

あの日屋上で泣いてた子だ。


…「で!こいつがダチのつばさ!」


はっとして

2人の顔を見て

ぺこりと頭を下げた。



「はじめまして♪つばさくんってよくナオキからのメールに出てくるから会ってみたかったんです!」

大きい目をキラキラさせながらミキちゃんは言った。

近くで見る方が数倍かわいいなぁと思った。


「…そーなんだ!よろしくね!」


作り笑いを浮かべ返事をしながら隣に目を向ける。



彼女は笑顔一つ見せずずっとうつむいていた。


その視線に気付いたのかミキちゃんが言う。

「この子は、親友の実彩子!中学からの友達なんだぁ♪かっわいーでしょ♪」


「…はじめまして。実彩子っていいます。よろしく。」

彼女はこちらをちらっと見て息継ぎもせずに言った。

「よっしゃ!!んぢゃ自己紹介もすんだところで早速行っちゃいますか♪」

ナオキは親指を立ててすぐ後にあるボーリング場を指して言った。



「いこーいこー♪」


というミキちゃんの明るい声と共に歩き始めた。




…どうして元気無いんだろう。

あの日といい、今日といい彼女は何を思ってるんだろう。



はしゃぐナオキとミキちゃんの2歩後を歩いていく彼女。


その寂しそうな後ろ姿を眺めながら


ふとそんなことを考えていた。
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