ひまわり

「ただいま」

学校から家までは自転車で20分ほどの距離。

親の返事も耳に入れず階段を上り自分の部屋へ向かう。


ブレザーをハンガーにかけ、かばんを机に放ると

ベッドに飛び込み横になった。



今日は5時からバイトがあるからそれまで昼寝でもするかな。

バイトは近所のコンビニで最近始めた。時給は¥780
決して高いとはいえない。

しかし家からすぐというのになにより惹かれた。


ふぅ。


…その時、ふと今日屋上でみかけた女の子の顔が頭によぎった。

なんで泣いてたんだろう。

そんなことを考えているうちに


眠ってしまった。



…。

…。

…「…ばさぁ!今日アルバイトじゃないの?時間平気なの?」

階段の下から呼びかけるお母さんの声で目覚めた。

携帯にてをのばす。

<16:51>

やばいっ!

急いで身支度をして家をでた。

玄関の前に止めてある自転車に飛び乗り急いだ。


なんとか間に合った。


今日でもう5日目なのでほとんどの仕事は覚えた。


レジだって難無くこなせるようになった。




そして22時までの勤務を終え

乱雑に止められた自転車にまたがり帰路についた。



ブーブーブーブー

着信:ナオキ
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