〜今、キミに伝えたい〜
5,愛海からのハガキ
翌日から、あきはあまり楓夏に話しかけてこなくなった。


当然だ。

あんな、酷い言葉を吐いたのだから。


愛海は普段と変わらず、楓夏に接してくれた。

けど、それがかえって心苦しかった。


ーーーーーーーーーーあんな、“友達”に酷いことを言った私が、愛海の隣に居てもいいの?

私には、愛海の隣に居る資格が無いんじゃないかーーーーーーーーーー。


きゅうっ、と喉が締め付けられて苦しい。

苦しいよ・・・・・・。

私は一体、どうすればいいの?


*‥♧‥*‥♣‥*‥♧‥*♣‥*

十一月。

葉っぱが色付き、そろそろ風が肌寒くなってきた。


この学校は十一月、校内でやるお祭りがある。

一年から六年、つまり学校全体が参加し、どのクラスも一致団結する。

クラスごとに出し物を決め、一、二週間ほど前からどのクラスも準備に取りかかる。

出し物といっても、小学校だから屋台は出せない。
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