Golden Apple

案の定、


「では僕の三食を作るということで。日給にしますか?」

「作らないし。それにどうして同学年から金貰わないといけないの」

「出来ることなら、僕も君より二年くらい早く産まれてきたかったですけど」


二年早かろうが遅かろうが、あたしはミカミから金を貰いたいとは思わない。

一瞥して、その話は終わる。
はずだった。


「ではバイトも決まったことだから、帰りましょう。新年にこんな所を歩き回っても楽しいことは起こらない」


手を掴まれた。

そして回れ右。



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