Golden Apple
なんとなく、タクトはコウヅカと同い年くらいに見えていたけれど、ミカミとタクトが幼馴染っていうのは意外だった。
「タクトー…て」
また寝ているタクト。一体ここに何しに来てるかって寝に来ている。
「最近ずっと寝てね?」
「疲れているんですよ」
「昨日もフクちゃんと激しい夜を…」
いいなあ、と溜め息を吐いてトーガはあたしの方を向いた。
「何?」
「いつもより機嫌悪くない? クラギちゃん」
「朝から押し掛けるお前らの気が知れない」
休日だというのに早朝から押しかけてきたトーガとタクト。