Golden Apple
本当に面倒くさい。嫌悪を込めて睨むと、「ごめんなさい調子乗りました」と言ってソファーの下のフローリングに雑魚寝し始めた。
一応タオルケットをその身体に掛けてやったけれど、もう眠っていた。のび君か。
「クラギ、外に出ますよ」
ミカミがそれを見て立ち上がる。は? と見上げると、きょとんとした顔。
「眠いからやだ」
「着くまでは眠ってて良いですよ」
「ベッドが良い」
「はいはい、そう言うのは夜だけにしてください」
ぽかんとしていると、笑われた。
…こいつ、人で遊んでやがる…!