Golden Apple
舌打ちしながら立ちがる。
何を思ってもあたしはミカミには逆らわない。それは絶対だ。
「こいつ等どうすんの?」
「タクトが鍵を持ってるので置いていって良いです」
コートを羽織って玄関から出る。
近々雪が降りそうだと空を見上げていると、手を掴まれた。ミカミの手は反対に温かかった。
マンションの駐車場に行って黒塗りの車に乗り込む。
「どこいくの?」
「君達の行ったダーツバーへ」
それだけ行ってアクセルを踏んだ。
何しに。え、ダーツしに?