Golden Apple





そんなわけが無かった。

この前とは違うカウンター席に座って、目の前に出されたアイスコーヒーをストローでぐるぐるとかき混ぜる。


「眠いですか?」


苦笑気味に聞かれる。聞くくらいなら連れてくんなと思うあたしです。

ミカミは入り口の方をじっと見て、何かを張っているらしい。

あたしもそちらを見てみるけれど何も居ない。幽霊か。


「眠いから帰る」

「あ、来ました」


パッと入り口から視線を逸らす。
あたしは逆にそちらを見た。

数人の男。



< 158 / 475 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop