Golden Apple

テーブル席に座った。
そしてこちらに視線が向く。


「クラギ、見過ぎ」


目の前をミカミの手で遮られた。

…危なかった。


「どれ?」


くるりとカウンターに背を向ける。同じようにミカミも背を向けて、自然にあたしの肩を抱いた。


「左の奥に座ってる男です。その他はいつも彼の取り巻きですよ」

「じゃあ本当にあいつの単独?」

「ということになりますね」

「それは…」


結構凄いというか。よく刺されずに存在している。



< 159 / 475 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop