Golden Apple
ミヤシタと。
でも中学から知り合っているだけで、
「それより、どうして屋上なんですか?」
「あ、そうそう。誰も居ないと思ったから」
そりゃそうだ。
あたしとミカミで思う。
出てきた扉の反対側へ行く。風が建物で遮られる。
前髪を梳いた。トーガが何かを見つけたみたいで屈んでそれを取る。
「なくしたと思ってたピアスがあった!」
…ここ、お前の愛の巣とかじゃあるまいな。
「なんですか、この前耳裂かれそうになったあれですか」
「こわー」
ミカミも呆れているくらい。