Golden Apple

何か用があった? それとも単に姿を見たからか。


「なんか悪いね、卯月を連絡掲示版みたいにしてて」

「いつもここにいるから。別にいーよ」


あたしがあっち側に居た時、コウヅカに小学生のことを自分の口から言ったことは無かったけれど、今は違う。

ミカミもタクトも、こちら側の上に関係している奴等と仲良くなって。

変なことに巻き込まれないと良い。
まあ、流石に学生はしないと思うけれど。

膝に頬杖をついて黙る。

人の流れが途絶えたり増えたりしている。

正月の雰囲気が抜けきって、段々と二月になっていく。そうするとあれか、バレンタイン。



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