Golden Apple

知ってる…?

今、その口は知っていると言いましたか。

眉間に皺が寄る。


「は…?」

「本当に可愛い人ですね。今すぐは出来ないですよ」

「はあ!?」


分かる。これはただの逆ギレだ。

ミカミがこちらを見て腕を伸ばしてきた。


「触んな! もういい!」

「え、何が…」

「あたしはミカミのモノだけど、玩具じゃねえんだよ!」


リビングを出た。

二度目の家出。




< 223 / 475 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop