Golden Apple
真っ暗になった大画面に反射したその目は遠い所を見ている。
何となく、それを見てあたしと似ていると思ってしまった。
「えー、じゃあクラギちゃん一緒に寝ようよ」
「どこからじゃあが来るんだよ。明日学校なんだから早く一人で寝れば」
「おかーさんみたいなこと言う」
ああそう、こいつ酔うと面倒くさいんだった。
とんとん、と叩かれたソファーの隣に座れば顔を覗き込まれる。顔になんかついてますか。
空になったビール缶が、テーブルに置かれて軽い音が出た。
ゆっくり近づく顔。それが、あの時のミカミと重なる。