Golden Apple




結局、本職がバーに入ってきて、その話は進むことなく終わった。

しんみりした空気になった三人はマンションのソファーで各々好きなことをし始める。あたしは夕飯を作り始めた。

冷凍コロッケを揚げていると、冷蔵庫近くにミカミが来た。

タクトと幼馴染だというミカミ。ずっと一緒に居たなら、尚更タクトが考えていることが分からないって複雑な気持ちなんじゃないか。

そんな風に考えて、止めた。

元々人の気持ちとかどうでも良いって思うし、ミカミがどう思おうとタクトが何しようと成るように成ってしまうものだ。



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