Golden Apple
教室で受ける授業は眠っていられるけれど、体育はそういうわけにもいかない。
逆に眠ってた奴程体力が有り余っているので、復活する。
「…さん、次体育だから」
夢現の中、かけられた声。
顔を上げると体育で二人組を組む時の女子がジャージを着ていた。あ、寝過ごしてた。時計を見ると十五分が過ぎている。
「あ、ごめん」
「ううん、今日もバドミントンだよ」
そういえばそうだ。
あたしが居ないと、多分組む人がいなくなる。
「すぐ着替えてくから先行ってて」
「うん、分かった」