Golden Apple

ふふふ、と得意気に微笑むレナコを見る。


「……え?」

「あれえ? ミカミはお家に追われててどっかのマンションに引き籠ってるんじゃないのか?」

「もしかしてそれあたしの心の声のつもり?」

「ぴんぽーん」


なんて女なんだろう、本当に。


「あたしが男じゃなくて良かった」

「女の毒牙にやられたら大変だもんねえ、クラギちゃん」

「本当に」


肩を竦めた。
それにしても、何故。

あたしがミカミを探しているのをレナコが知っているのは不思議じゃないとして、どうしてミカミが繁華街をうろついているんだろう。



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