Golden Apple

でも、ミカミは期待を裏切らない。

結局似た姿すら見えずに、店まで着いた。店の前にはタチバナが立っていて、案内役として置かれたらしい。


「あ、タクトの所の番犬だ」

「は? それ俺のこと?」


不服そうにコウヅカの顔を見るタチバナ。

何となく今分かった。
コウヅカは人を犬に例えるのが好きなのかもしれない。

個室に揃った面々を見て、ミヤシタが聞いてくる。


「愛しのミカミクンは?」

「放浪してるらしい」

「放浪癖があんのかよ」


トーガとミヤシタに挟まれて座る。
コウヅカはフクちゃんの隣に座っていた。


< 447 / 475 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop