Golden Apple

フクちゃんを挟んで昔話に花を咲かせている。

あたしは酎ハイを飲んで、片膝を抱いた。

いきなりトーガが首に腕を掛けてきて、暑苦しくなる。


「何、酔ってんの?」

「今のクラギちゃんの心境。なんでミカミが居ないのにこんなに盛り上がってんの?」


遠からずなその予想に、あたしは飲もうとしていた酎ハイをテーブルに戻した。そして、掛けられていたトーガの腕に両腕を掛けて力を入れた。


「痛い痛い痛い、ギブ!」

「そういうトーガはレナコと思考回路が似ているようだけど?」

「まじ、申しわけ!」


腕を離した。



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