はじめての贈りもの
ニコラスと出会ってから13年。

ルドルフは毎年、ソリの先頭でクリスマスの夜を灯す役割を担っていました。


それは彼にとって、自信を持つことができる唯一のものでした。


「ぼくはまた、ひとりぼっちになるのかな」




――空を飛べない、暗闇を照らせないぼくなんて、きっとみんなは認めてくれない。


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