はじめての贈りもの
「ホーホー、お客さんかな?いらっしゃい」


ルドルフは驚いて振り向き、急いでその場から逃げようとしました。


「待ちなさい、なにもしやせんよ」


ルドルフはびくびく震える体と恐怖を抑え、立ち止まりました。恐る恐る振り返ると、背中いっぱいに薪を背負った、まるまるとしたおじいさんがいました。


おじいさんは顔をしわくちゃにして笑い、


「群れからはぐれたのかい?」


と聞きました。
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