星屑ビーナス
ー
「二人ともありがとう。おかげですんなりとプレゼント買えたよ」
「どういたしまして」
そうして買い物を終えた私たちはショッピングセンターを出て、既に暗くなりだした外を歩く。
「俺たちは荷物あるからもう帰るけど、お前らは飯でも食って行くのか?」
「そうねぇ…ごはんでも食べに行きましょうか」
「うん、そうだね」
「そっか、じゃあ気をつけて。また明日」
手を振り駅の方へ向かう真崎さんと浅田さんに、私とかおりは反対方向へ歩き出した。
「何食べる?」
「近くだとパスタか和食か…鍋もいいよねぇ」
話しながらコツ、コツと音を立て歩く夜の街。向かう目的は定まっていないけれど、とりあえず足を進め出す。