星屑ビーナス







「二人ともありがとう。おかげですんなりとプレゼント買えたよ」

「どういたしまして」



そうして買い物を終えた私たちはショッピングセンターを出て、既に暗くなりだした外を歩く。



「俺たちは荷物あるからもう帰るけど、お前らは飯でも食って行くのか?」

「そうねぇ…ごはんでも食べに行きましょうか」

「うん、そうだね」

「そっか、じゃあ気をつけて。また明日」



手を振り駅の方へ向かう真崎さんと浅田さんに、私とかおりは反対方向へ歩き出した。



「何食べる?」

「近くだとパスタか和食か…鍋もいいよねぇ」



話しながらコツ、コツと音を立て歩く夜の街。向かう目的は定まっていないけれど、とりあえず足を進め出す。



< 138 / 334 >

この作品をシェア

pagetop