星屑ビーナス
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いつも定時で終わることのない仕事。
それは今日も同様で、残業をしてようやく今日の分の仕事を片付けた私は、会社から数駅離れた先にあるアパートへとひとり帰ってきた。
(はー…今日も疲れた)
首をコキコキと鳴らしながら開けた玄関のドア。電気をつければ、一人暮らし相応の小さな部屋が広がっている。
ドレッサーの上にずらりと置かれた化粧水や化粧品たちを横目に、帰りに買ってきたコンビニ弁当をテーブルに置きそのままの足でベッドへボスンッ!と飛び込んだ。
(お腹すいた…化粧落として、お風呂沸かして、洗濯機も回さなきゃ…)
部屋の隅にあるのは、中身の詰まった大きな紙袋。埃のかぶったそれを見つめれば、またあの声が聞こえる。