星屑ビーナス
「もう昼休み終わるけど。よっぽど暇なんだな、第三は」
「こ、これはその…」
「あ、そういやホームページの方にもクレームのメール来てたぞ?『客への電話対応がなってない』って」
「…、…」
みるみるうちにまずい、といった顔になる3人に俺はフンと笑ってみせる。
「ロクに仕事も出来ないっていうなら、俺ら第一と第二でお客様対応するかな。あ、そしたら第三は不要になるなー」
「えっ!?」
「仕事出来る奴なら他の部署が拾ってくれるかもしれないが、そもそもやる気のない人間なんていらない…つまり、お前らはクビ。残念だな」
「…!」
「それが嫌なら仕事はちゃんとやれ。その為に学ぶ努力を怠るな。注意してくれる相手を貶す暇があるなら、どこが悪かったのか考えろ」
「…、」
厳しい口調で言う俺に、三人は言葉を詰まらせすごすごと給湯室を出て行った。