星屑ビーナス
「…奥谷、うるさい」
「だって!だってだって真崎さんが一発OK出してくれるなんて!レアですよ!奇跡ですよ!!」
「よかったねー、奥谷さん」
「はい!!」
嬉しい。自分のデザインが通ったこと、彼が褒めてくれること。それらにこみ上げる気持ちに、純粋に喜ばずにはいられない。
そんな私を、その目は呆れながらも優しく見つめて笑った。
(…優しい、顔)
その表情にドキ、と鳴るこの心もようやく素直に受け入れられる。
数日明けても、変わらない
それどころか日増しに大きくなる気持ち
(好き、だなぁ)