星屑ビーナス
「けどお前、そんなに俺が裏切るとでも思ってるわけ?」
「え!真崎さんが、というか…その、長く一緒にいれば何が起きてもおかしくないわけで…」
「ふーん…なら、信じさせるしかないよな」
「?」
「いっそのこと、いきなりだけど結婚するか」
「え!!?」
立ち止まっていた、臆病な心
それを巻き返すように、物凄いスピードで人生が変わりそう。
けどそれもいいかななんて、そう想える自分がいることに少し驚いた。
「ダメか?」
「ダメじゃ…ないですけど、その、」
「するかしないか、どちらかで答えろ」
「……」
誰かと未来を誓うこと
それは、怖くて覚悟がいる
だけどあなたとなら、きっと大丈夫
「…はい、」
そう信じて戸惑いながらも小さく頷いた私に、その表情は微笑みのまま、また小さくキスをした。