星屑ビーナス
*6
あの日からずっと、結婚って何だろうって思ってた。
信じること、誓うこと、見失ってしまった沢山のこと
その答えをくれたのは、あなたでした。
と、いうわけで
「結婚、することになりました」
「…は…?」
「誰、と?」
「…真崎さんと、私」
「……へ?」
「「「っ〜…えええええーーー!!!?」」」
真崎さんと気持ちが通じ合い、プロポーズまでされた数日後。
突然の結婚報告に社内中が驚きと絶叫に沸き上がり、上司全員からの事情聴取・同期や後輩からの質問攻め。互いの両親にも挨拶に行けば、何事かと心配され…とバタバタとするうちに三ヶ月が経過していた。
そう、あれから三ヶ月。
私は丁度アパートの更新時期もあり、折角だからとそこを出て真崎さんの住んでいたマンションに一緒に暮らし始めた。
まだ恋人としてもまともに時間を過ごしていないのに…なんて少し抵抗もあったけれど、住み始めてみれば何てこともなく案外順調。
広々としていた真崎さんの部屋は二人で住んで丁度いいくらいで、所々でお互い小さな喧嘩をしながらも楽しいこともあり、一緒に暮らすということに少しずつ慣れてきた。
これは、そんな頃の話。