星屑ビーナス



「奥谷さん、ネイルの方少し混んで来ちゃったから手伝って貰ってもいい?」

「あっ、はい」



すると浅田さんからの呼び出しに、私はネイルのコーナーへと向かう。



「何をお手伝いしましょうか!」

「塗り終わったネイルが早く乾くようにハンディファンあてて貰っててもいいかな。速乾性のトップコートも塗ったけど、風あてるとまた違うからさ」

「わかりました」



そしてネイルのコーナーで右手の爪を塗り終え待っている若い女性の元へと着席した。



「失礼します。風あてますねー」

「じゃあこちら、左手の方も失礼します」



浅田さんはその隣に座り女性の左手をとるも、まだ何も塗られていない爪に右手同様淡いラメの入った薄紫色のマニキュアを丁寧に塗っていく。


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