星屑ビーナス
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「知香、眉間にシワ」
それから数時間後、30分のお昼休憩に入っていた私に同じく休憩に入ったかおりはちょんちょんと眉間を示す。
「…そんなにシワ寄ってた?」
「えぇ、すごく。朝と随分テンションが違うじゃない、何かあった?」
「別にっ、何もないけど」
「ふーん…」
誤魔化しては買ったばかりの熱いコーヒーの入ったカップを手に取るものの、その熱さにまだ飲むのをやめテーブルに置いた。
あの後も見る度真崎さんと三村さんの二人は常に一緒に動いていて、その度募る苛立ちに私の機嫌は悪くなる一方だ。
「…あの三村って人、真崎さんと仲良いわよねぇ」
「!」
そんな私の心の中もかおりにはお見通しらしく、ボソッと呟かれたその言葉に思わず反応してしまう。