星屑ビーナス
「相当熱持ってるな…後で冷湿布買ってくるから貼っておけ」
「それくらいは自分で…」
「あーいい。お前はこれ以上何か起こさないように大人しくしてろ」
「…、」
まるで子供を宥めるような言い方で笑って、冷えた指先は私の頭をポンポンと撫でた。
「…あの子、呼んでたのにいいんですか?」
「へ?あぁ、大丈夫。呼び方的に何かあったわけでもないだろうし、俺の代わりなら浅田でも大丈夫だろうし」
「…仲良いんですね。あんな若くて可愛い子のこと、呼び捨てにしたりしちゃって」
「へ?」
「……」
我ながら、相変わらず可愛くない言い方をしていると思う。
こうやって突っかかった言い方になってしまうのはどうしてか。
「……」
そんなふてくされたような言い方の私に真崎さんは少し考え、何かを理解したようにふっと笑みをこぼす。