星屑ビーナス



「お前、何か誤解してる?」

「…?」

「別に俺と華はただの同期で、それ以上のこともないけど?」

「同、期…」



何だ、ただの同期…なら自然と仲良くもなるよね。

同期、同期…



「…あれ、ってことは三村さんって…」

「そ。俺と同じ歳の33」

「えええ!!?」



あの見た目で33!?

どう見ても私より年下だと疑わなかっただけに、その衝撃は大きい。そんなリアクションも見慣れているのか、驚く私に真崎さんは落ち着いたまま。



「元々童顔っていうのもあるけど、それ以上に努力の人でな。美容部員たるもの常に自分が見本にって肌のケアとかめちゃくちゃ頑張ってるんだよ」

「それで見た目マイナス10歳…」

「すごいだろ?そういう頑張ってる所が気に入ってるのは事実だけど…何ていうかな、俺とあいつは戦友って感じ」

「戦友…?」



問うように呟いた声が、静かなトイレの中に響く。



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