星屑ビーナス
「で?お前はそんな華にヤキモチ妬いてたってわけ?」
「は!?」
や、ヤキモチって…!!
先程のかおりと同じことを言う真崎さんに、思わず激しく動揺してしまう。そんな私にもその顔は笑みを浮かべたまま。
「あー、だからあの態度かー。分かりやすいなお前〜」
「なっ、えっ!?別にそういうわけじゃっ…」
「よしよし、可愛い可愛い」
からかっているのか、頭をわしわしと撫でる手に思わず頬が赤くなる。
『可愛い』
なんて、軽々しく言葉にして
「…そうやって女の子口説いてるわけですか」
「?口説いてないけど。俺は思ったことを言っただけだよ」
「……」
思った、ことを
その言葉にますます全身は熱くなって、頬から耳まで真っ赤に染まっていくのが自分でもわかる。