(短編)私と先輩の関係
これはもう、正直に話してしまいましょう。
私はその場にしゃがんで、先輩と目が合うように、目線を合わせた。
「今から、真面目な話をするので、先輩も真面目に聞いてください」
「な、なんだよ・・・」
先輩は警戒しながらも、私の顔を見てくれた。
夕日のせいか、顔が赤く染まっている。
「私、ふ・・腐女子でして・・・」
「ふじょし?」
「あの、簡単に説明すると、男同士の恋愛とか、そういった本を読んだりするのが、大好きな女子、ってことなんですけど・・・・」
あれ・・・
自分でも何が言いたいのか分からなくなってきました・・・
「へえ・・そんな物好きなやつも、いるんだな」
え・・・?
もしかして先輩、ちょっと興味持ってくれてる?
「だから、その、絶対引くとか、ないですから!大丈夫ですよ!・・・あ、でも覗いてたことは謝ります。ごめんなさい!」
頭を下げてから紺野先輩の顔を見ると、気が抜けたような顔をしていた。
まさかこんなことになるとは。
でも、先輩に打ち明けられて良かったのかな、なんて思います。