吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!

「い、いってきます!」


ダッシュで着替えて、朝食抜きで家を出る
これなら、速歩きで行けば間に合う…けど


「うぅ…お腹すいたぁ…」

「目覚まし掛けとけよ」

「掛けたよ。でも、無意識に止めて……え?珪くん!?」


何気に続いた会話に驚く
隣を見るといつの間にか珪くんの姿が


「…待っててくれたの?」

「……別に」


珪くんが目を反らした
うん、確信


「待っててくれたんだ」

「ニヤつくなよ。キモい」

「き、キモいって…んぐっ」


抗議をしようとしたら
何かを口に突っ込まれた

もぐもぐ…

あんパンだ
美味しい


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