吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!

『二年の赤池小花さんです!』


司会者のコールを合図に舞台袖から出ていく
すると見えてくる、観客の皆様の姿

うわぁ…皆、見てる…
どうしよう…
足がプルプル震える

足が震えて
もつれて
躓いて


「ぅわっ!」


バタンッ

…転けた


『だ、大丈夫ですか?』

「大丈夫です…問題無いです…」


嘘です
凄く痛いし恥ずかしいです

早く引っ込みたい
引っ込みたいから、さっさと終わらせよう

司会の人に心配されながら舞台中央に立つ
そして、なるべく人を見ないようにして…


「二年、赤池小花です。えーっと…取り合えず恥ずかしいので舞台の袖に帰りたいです。よろしくお願いします」


凄く適当な自己紹介をして、司会者に言われる前に舞台袖に帰った

あー…疲れた

< 116 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop