吸血鬼少女の餌は意地悪幼なじみ!
『二年の赤池小花さんです!』
司会者のコールを合図に舞台袖から出ていく
すると見えてくる、観客の皆様の姿
うわぁ…皆、見てる…
どうしよう…
足がプルプル震える
足が震えて
もつれて
躓いて
「ぅわっ!」
バタンッ
…転けた
『だ、大丈夫ですか?』
「大丈夫です…問題無いです…」
嘘です
凄く痛いし恥ずかしいです
早く引っ込みたい
引っ込みたいから、さっさと終わらせよう
司会の人に心配されながら舞台中央に立つ
そして、なるべく人を見ないようにして…
「二年、赤池小花です。えーっと…取り合えず恥ずかしいので舞台の袖に帰りたいです。よろしくお願いします」
凄く適当な自己紹介をして、司会者に言われる前に舞台袖に帰った
あー…疲れた